債務整理・借金整理の生活・仕事への影響

 
ご相談頂いた方で、良くご質問をお受けするのは、「債務整理・借金整理をすると、何か生活や仕事に影響ありますか」というものです。

まず、仕事についてですが、債務整理のうち、任意整理については、自己破産のように一定の資格を持っている方が、一時的に資格が使えなくなるという制限はありません。
また、勤務先に通知がいったり、取立てが会社来たりということもありませんので、仕事について何か影響はありません。

次に生活についてですが、ご依頼頂きますと、取立や督促の手紙、電話などは、ストップし、連絡はすべて、当事務所にきますので、生活に何か影響があることはありません。

影響があるのは、現在使用中のクレジットカードやローンが一時的に組めなくなる可能性があるということです。

過払金返還請求をする場合を除き、任意整理手続きにより、分割支払いを行っていく場合には、信用情報機関に債務整理の手続きをしましたという情報が記録されてしまいます。
そうすると、現在使用中の任意整理手続きをしていない、クレジットカードが使用できなくなる可能性があります。
これは、原則として、お金を借りるケース(キャッシング)と分割払いのショッピングの際に適用され、ショッピング一回払い(例えば、日用品の買い物)には適用されないケースがほとんどです。

当事務所にご依頼頂いた方で、A社の債務整理をした結果、B社のキャッシングは使用できなくなったが、日用品の購入はそのまま継続出来ているという方も多くいらっしゃいます。
これは、カード会社の規定によるものの他に、一回払いのショッピングは、自社の支払い状況のみのチェックで、信用情報機関への問合せは、その都度行わない為と思われます。

ですから、何らかの原因で、信用情報機関への問合せを行った以降は、使用できなくなる可能性もないとは言えません。
また、この規定は、カード会社により違い、別のお客様では、債務整理していないカード自体全く使えなくなったほか、解約通知が送られてきたというケースもあります。

クレジットカードが使えなくなった場合の対策ですが、主に、他のご家族の家族カードで代替えするという方法が、一般的です。
債務整理手続き(任意整理・自己破産・民事再生)は、個人のみが対象のため、ご家族には、その影響はありません。
奥様が債務整理手続きをした場合には、ご主人様の家族カードを作って使用すれば、今までとそれほど変わらず生活はできると思います。

ただし、住宅ローンに関して、自己破産では、ご家族に影響が出るケースがあります。
それは、A銀行にて、借入れがある状態(特に住宅ローン等金額が大きい物)で、父親が自己破産をした場合、息子がA銀行で住宅ローンを組もうとすると、否決されてしまうケースがあります。
これは、信用情報機関への登録によるものではなく、A銀行独自の顧客情報によるものです。
父親が自己破産をした場合、息子も債務整理をする可能性があると判断した為で、全ての銀行に当てはまるわけではありません。

以上のように、一部注意点はあるものの、基本的には、債務整理手続きをしても、仕事・生活には特に影響は無いと考えて良いと思います。

 

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